公開観客動員数


2018年11月23日(金)。
勤労感謝の日

ここ数年、「東京湾ふぐ」が良いとウワサを聞いた。
トラフグにアカメフグがよく釣れるらしい。
ところが・・
タイミングが悪く、なかなか釣りに行けない。

今年(2018)の晩秋に入っても
ショウサイフグだけではなく、
アカメフグ(ヒガンフグ)専門に出す船宿も多いようで
ショウサイフグよりも高級感があるアカメフグは、釣り人に大人気らしい。
ちなみにトラフグの回遊は、師走に入ってもまだありません。
(↑枯渇?)

人によってアカメフグの評価はマチマチですが、
個人的には、とても美味いフグだと思っています。

そんなアカメフグ・・
釣りたくて、食べたくて、ずっとウズウズしていました。

ようやく行ける事となったのが霜月の終わり。
八景「野毛屋」かいいか・・浦安「吉野屋」がいいか。
結局、近隣の「吉野屋」と相成りました。







当日の気象情報

■日程 2018年11月23日(金)
■日の出/日の入り 06:23/16:30
■潮周 大潮
■干潮時間(潮位) 10:45(81cm)/23:03(4cm)
■満潮時間(潮位) 05:02(182cm)/16:25(184cm)
■波高 2mのち1.5m
■天気 晴れ
■降水量 0.0mm
■気温 最低9℃、最高14℃
■湿度 最低34%〜最高58%
■風向・風速 北4〜北北西5m/s
※気象庁当日発表資料(千葉県木更津)

潮回りもいいし、
晴れて素晴らしい釣り日和ですが、
北風が冷たそう・・


出船は、7時。
でも集合は、5時半。

休日なので早めに行った方が良いとのことで
少し焦りながら現着する。

日の出前なので、まだ真っ暗ですが・・
船宿は煌々と明るいし、スゴイ活気です。

←写真では大したことなさそうですが、
恐らく軽くみても200人くらいの釣り客が、右往左往しています。
どんだけ繁盛してるんだか。
フグの座席札をとるが、残り半分もない。
仕方なく、左舷ミヨシ寄りの胴をとる。

これでは、隣同士がキツキツですね。
「きっと遊漁船を二杯は出すだろう。」
・・と、勝手に思ってました。

それから・・


受付をする。


手前が、「吉野公大」さんと
後ろがご存知「吉野眞太朗」社長です。
(パパそっくりになって来ました)

ちょっと前までは、「吉野公大」さんもフグ釣りの船長やってましたけど
最近は、父上の仕事を手伝いが中心となり、管理や経営の方に忙しい。

乗船名簿を提出して・・
いつものように「吉野屋特製弁当」(300円)を注文する。

昔から変わらない「吉野屋」のおもてなし。
今日も美味しい牛蒡煮が入っているかな♪
しかし・・
船宿の内装、綺麗になったものです。

ほら。天井とか見ると結構お金がかかってますよ。
あの汚かったトイレも最新のウォシュレットになり、美しく清潔になりました。
(↑余計なお世話)

「受付が終わりましたら桟橋へ移動願います。」
(船宿からのアナウンス)

どんどん次から次へと釣り客が来るので
客を船に移動させないと店に入り切らないらしい。


6時過ぎ・・
筆者らもテクテクと移動。

船宿の真ん前の堤防を登れば・・
「吉野屋」の船着き場。

どの船も満員御礼である。
この時間で既に太刀魚などの遠征船は、出船済み。

ちなみに真上は、東京メトロ東西線。
こちらが「第一吉野丸」(河豚船)です。

さっきも書きましたが、てっきり二杯出すものだと思っていましたら
この日は、遊漁船がいっぱいでこれだけで行くのだとか・・
(ギュウギュウ!でお祭り騒ぎだな。)

さっきまで隣にいた蛸船は、とっとと出船しました。

しばらくすると・・

「田島大策」船長による河豚釣りのレクチャーが始まりました。
これは、先輩「公大」船長から続く伝統かしら?
「今からこのエビを食べまーす♪」
とか言ってるのではなく、真面目に鈎付けを教えてくれます。

アタリの取り方やアワセ方も丁寧にご教示。
全員に釣って欲しいと願っての優しいアドバイスです。

15分ほどで終了。
河豚釣りの寄せ餌となる船宿のアルゼンチンエビ(冷凍)。
これはこれで旨いと思います。
貧乏な筆者は、ボタンエビの代わりにコイツをたまに食べます。

釣り客の中には、アマエビやアオヤギ(バカガイ)なんかを
持ち込んでいる常連もいました。
定刻7時に河岸払い。
蒼穹を抜いてかっきりと聳える霊峰富士が美しい。
(↑山本周五郎っぽい言い回し)

手前は、「東京ゲートブリッジ」です。
一時期は、“恐竜橋”とか言ってましたけど今も言うのかしら?
羽田空港を過ぎて・・
一時間ほどで到着したポイントは、横浜本牧埠頭。

「ここは根がキツイよ!ベテランでもカットウなくすからね。」
「難しかったら胴突き仕掛けでやって。」


・・と、アドバイスをくれたのは、
な、なんと!大御所「渡辺理史」船長。
仲乗りされていたとは恐縮です。

「あぶねー!」

ケーソンぎりぎりまで攻める「田島大策」船長」の腕が冴える。

海底は、岩やゴロタ、テトラなんかが沈んでいますが、
そこにアカメフグが居着いているらしい。

←しかし・・釣り客を乗せ過ぎ。(汗)
ヘタレな筆者は、底を攻めすぎて
このポイントでカットウ仕掛けを2つロスト。www

結局、このポイントではアタリなし。


「田島大策」船長が、船を動かす。


「釣れた〜!!」


・・と、大喜びなのは、一緒に来ていた「海たぬき」さん。
ポイント移動後に待望のアカメフグをゲット。

いつもながらそつなく釣る。
(クソ〜)

またまたポイント移動。
ここでも「釣れた〜!」
・・と、騒ぐ。(うるさい)

←よく見たら巨大なマアナゴ。(90センチ超)

またまたポイント移動して・・

ここでも「釣れた〜!」
・・と、大騒ぎ。(ちくしょー)
時計を見たら正午でした。

まだ丸坊主の筆者は、すっかり自暴自棄で
“吉野屋特製弁当”を食べる。

←おっ♪エビの天婦羅だ。
ムシャムシャ・・
これは、たぶんアルゼンチンエビだな。(ボソ)
このポイントはどこかな?
磯子辺りでしょうか・・
ここで筆者にもようやくアカメフグが釣れました。
(これで終了・・チーン)
釣られてもなおニッコリ笑顔のアカメフグ(ヒガンフグ)。
実に可愛い奴です。(猛毒ですが・・)

このニヤついた笑顔を見て
ニヤニヤする釣り人が多いことでしょうね。
14時過ぎて・・
もうすぐ沖あがりです。

←横浜みなとみらい地区。
またなんかデカイ建造物を何棟か造ってますね。
帰りも一時間。
15時30分に船着き場に到着。

激渋の釣果に泣きながら・・
釣り道具を担いでトボトボと船宿に戻る。

あれ?
朝は暗かったからわかりませんでしたが
二階部分を普請していますね。

今どきは、滅多に見られない純和風家屋の造りです。
これは見事です。
どんな棟梁なんでしょうね。
釣った河豚は、すべて船宿で綺麗に捌いてくれます。
今朝の受付順に捌かれていきます。

この日は、全体的に釣果が伸びなかったので
仕上がりが早いです。
チーム吉野屋。
従業員一丸となって河豚を下処理してくれます。
(お疲れ様です)
自分の順番が来るまで
釣り客は、お茶を頂きながら待ちます。

←この湯呑は、相当前からありますね。
筆者が覚えているだけでも20年は経過しています。

あ・・
でも、昔の湯呑とは若干違う。
前のは、「船宿・浦安」とか「電話番号」とかありませんでした。
きっと追加発注の際に更新したのね。

16時30分。
捌かれた河豚をビニール袋に入れてもらって
船宿から帰宅します。


本日の釣果です・・

釣れたサカナ 釣れた数 コメント
アカメフグ(ヒガンフグ) 2尾 25〜30センチ

ポイント 横浜本牧、磯子、他

この日のトップは、12尾(大ドモのベテラン)だって。
船中全体では、平均2〜3尾でしょう。

もっと釣りたかったよぉ〜!!(大泣き)
悔しいからまた行きたい!
(えーん)


〜おまけ〜


身欠きのアカメフグは、
2尾とも帰宅後にすぐ「空揚げ」にして食べるつもりでしたが、
疲れちゃって、不貞腐れてて、すっかりやる気なし。www

数日間・・チルドで寝かせました。

すっかり忘れてて・・
4日後に慌ててチルドルームから取り出して
急いで柳で挽いたので、飾りも色気もない
なんともテキトーな造りになってしまいました。(ごめんなさい)

三寸皿にテンコ盛りだ・・

でも、真空状態で長く寝かせたせいか、
ATPが分解されてIMPとなり、硬い身肉も柔らかくなり、甘みも増しました。

※ATP ; adenosine triphosphate アデノシン三リン酸
※IMP ; Inosinic acid or inosine monophosphate イノシン酸
これは・・
捌いている時に出た「薄皮」や余分な部分を捨てるのが勿体無くて
空揚げにしました。

サクサクと美味しいおつまみです♪
貴重なアカメフグを「焼き河豚」するまでの余裕がありませんでしたが、
運が良いことに冷凍庫から真空パックにされた“ショウサイフグの一夜干し”が
発掘されましたので、こんがりと炙って、こちらもつまみに。

とても旨いつまみだったので・・
日本酒飲み過ぎて、
全力で二日酔いになりました。


〜船宿情報〜
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千葉県浦安
「吉野屋」
http://www.funayado-yoshinoya.com/
〒279-0004 千葉県浦安市猫実5-7-10
047-351-2544
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ぶぶまるちびれぽ
江戸前赤目河豚釣り2018霜月
2018/11/23


-レポ作成-
2018/12/22

〜おしまい〜







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