公開観客動員数


このレポートは「復刻版」です。


2001年6月16日(土)。

昨年(2000年)の8月30日に
釣り仲間の「海たぬきさん」と一緒に
茨城県と千葉県の境を流れる利根川にある
つり船「佐助」へウナギ釣りに出かけましたが、
残念ながら貧果でした。

そのとき・・「佐助」の大船長が
利根川のウナギ釣りは、
梅雨前か入り後の5月か6月頃が最高!
と言っていましたので
今回、大いに期待しながらリベンジにやって来ました。

約10か月後再挑戦。
果たして、大船長のいう通りに
ウナギは、たくさん釣れたのでしょうか?



 

当日の気象情報・・

■日程 2001年6月16日(土)
■船宿 千葉県東庄町「佐助」
■天気 曇り時々雨
■降水量 0.0mm
■気温 最低16.1℃、最高19.4℃
※気象庁当日発表資料(千葉県観測)


ウナギ釣りが出来る珍しい・・つり船「佐助」は、
利根川下流の千葉県側、
香取郡東庄町(とうのしょうまち)にあります。



↑今回は、GoogleEarthから衛星画像をお借りして来ました。
だいたいこの辺りが東庄町です。

ちなみに利根川の上側が茨城県(鹿嶋)になります。


では早速、「佐助」へ伺いましょう!

・・と、その前に・・


時刻は、まだ14時前。
早く現地に到着し過ぎましたので
ちょっと腹ごしらえと行きましょう♪

お邪魔したのは、川魚割烹「たべた」というお店。

実は、この「たべた」。
過去に何度も行っていまして・・
利根川で獲れる超高級の天然ウナギ料理を出す事で
関東エリアの鰻料理としては、有名な店です。

しかも安価。
都内で食べたら「天然うな重」が万単位となりそうなものを
約1/3の価格で食べられます。
別途、ここまでの交通費が掛かりますけどね・・(笑)

※ご注意※
この情報は、「2001年当時」のものです。
「天然うな重」を注文してから30分は待ちますので、
その間に店内をウロウロ。

「海たぬきさん」の後ろにあるのは、平成4年11月。
利根川で投網をうった漁師が捕獲した大ウナキの剥製です。
全長130センチ、体重4キロ・・(ビックリ)
こちらにも「大鯉」の剥製が飾ってありました。。

剥製って作るの大変だそうで、皮の部分を巧く残さなければならないので
身肉や骨、内臓はすべて綺麗に処分するそうです。
なんだか勿体ないですね。

・・っていうか、作成費用はいくらなのかしら?
「天然うな重」が出てくるまでの繋ぎとして
「野鯉のあらい」を注文してビールをゴキュ♪
当然、そんなのでは足りないので・・
「川海老のから揚げ」も注文。

←おっ!今日のは、利根川で獲れた手長海老ですね。
(手長海老は、入荷未定のレア商品)
で・・
「肝焼きまでも注文。
うなぎ料理で、コレを食べなければダメでしょ!!

あぁ〜!キンキンの冷酒が旨い♪
(↑ビールはもう飲んだのか?)

←しかし、なんという贅沢なボリューム!

待つこと45分。
待望の「天然うな重」ができました。


では、早速頂きます♪



ちょっと小ぶりですが、天然ウナギ独特の臭みと歯ごたえが特徴です。
タレが、たっぷりかけてあって何とも香ばしい。
ご飯は、地元の名産品である「多古米」ですね♪



こっちは・・
「天然うな重弁当」!!
弁当の方が、量が多いね♪



うなぎ釣りは、21時近くまでやるので
その夜食用の弁当をこしらえてもらいました。

一日に2回も食べるなんて贅沢過ぎです・・
(今では出来ません)


ではでは・・
「佐助」へ移動します。
「たべた」から5分もかからない。

「佐助さーん!こんにちはー!!」

「いらっしゃーい!!」
・・と、ワンコがお出迎え。

そんでもって・・
前回(2000年)と同様、大船長をとっ捕まえて
ほぼ強制的に記念撮影を決行。(大笑)



「何だ?オメーらまた釣り情報誌の取材か?」
「撮影ギャラ高ぇーぞ!」
(相変わらずの御愛想ぶり)

出船までまだ時間があったので、船宿の中を見学させて頂く。
いっぱい写真や美術魚拓が飾ってあります。
←この写真は、まだ現役で働いていた頃の「大船長」です。

ずいぶんと・・トラディショナルな和舟ですね。
木の屋根の下には、エンジンでしょうか。
(なんだかカッコイイ)
こちらの美術魚拓(表摺)は、大きなマハゼです。
平成12年12月。全長25.5センチの大物です。

新聞の切り抜きは、このハゼを釣り上げて新聞社から懸賞品として
新米を受け取っている釣り人が掲載されています。(サンケイスポーツ)
船宿の中にブクブクと水槽がありまして、覗いても何にもいない。

でもよく見ましたら・・
いました。いました。塩ビの管に頭を突っ込んでいるウナギが・・
(頭隠して尻隠さず)

定刻の15時になりましたので
桟橋へ移動です。


乗るのは、ブルーラインがカッコイイ
「第5佐助丸」。



沖まで出ることはないのでしょう・・
とても可愛らしい遊漁船です。

向こう岸に停泊しているのは、さっき写真で
大船長が、操船していた和舟と一緒の仲間ですね。
風情があって良いですね。

さっさと乗り込んで・・
・・出船です。

←何だか今にも降り出しそうな空模様です。
天気予報では、曇り時々雨だし。

じゃあ・・降る前に食べちゃおう♪



さっき購入した「天然うな重弁当」を
美味しそうに食べる「海たぬきさん」。
(パクパク)

あっという間にポイントに到着。(10分)
遠くに見えるのは、潮留めの役割を果たす「利根川堰」です。

←この「18」とでっかく書いてある標識は何でしょうね?
衛星写真で見るとこんな感じです。
矢印のところが、今いるポイント。
水門が、3つの川を跨いでいるのが見えます。

雨が降り出しましたね。
さてと釣りも開始しましょう!



前回(2000年)の釣行時に
若船長が、ウナギは暗くならないと釣れない。
とか、言っていたのでのんびりと支度をする。


ところが・・

何やら1人が俯いて、ゴニョゴニョやっている。
船酔いでもしたのかい??

あっ!


足元で何か動いているし・・



船中第一号のウナギを釣っていました。
明るくても釣れるんだ。

この彼、ウナギが全然掴めなくて10分くらい格闘していました。(笑)


その後も船内あちこちで
ポツリポツリとウナギがあがる。


「天然うな重弁当」を食べて元気満々の
「海たぬきさん」にも30センチ級のメソが釣れる。



嬉しそうだね。

筆者(ぶぶまる)もまだ明るいうちに
30センチから40センチのメソっこを2本釣りましたよ。
その後は・・
しーーーーーん。

ようやく・・
雨があがって
美しい夕焼となりました。



梅雨のど真ん中ですから
とても貴重なタイミングですね。

18時30分。
黄金色の中を上流のポイントへ移動中。
これが「利根川河口堰」の水門です。
写真だとわかりづらいと思いますが、かなり大きい建造物です。
その水門をくぐる時・・
「海たぬきさん」が珍しそうに水門下を覗きます。
(↑まあ・・普通は、見ることがない景色)
水門をくぐって・・
上流のポイントへ到着。

果たして・・
こっちのポイントの方が釣れるのでしょうか?

何とも・・
美しい夕焼けとなりました。



船の上から・・
こういう素晴らしい自然との出会いが出来るのも
釣りの特権ですね♪


では早速、第2回戦開始・・

「ブーンブーン」
「ブンブンブンブンブーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」
夏場なので虫たちのもの凄いです。
電燈をつけると当然のようにワンサカと虫たちが寄って来るので
消灯しながらの暗闇での釣り。
(怖いよぅ)

辺りは、すっかり真っ暗で・・
一番手で釣ったのが、やはり「海たぬきさん」。

←ウナギ特有の釣り上げた直後のグニョグニョ・・
筆者も追釣に成功しました♪

日没が過ぎると・・
若船長が言う通り、バリバリと釣れましたね。



あっという間にこんな感じです。
水が赤いのは、鈎を外す時に・・
鰓が切れちゃったんです。

時折り・・
凄いアタリで釣れてくるのが、大きなナマズです。
しかも特定外生物「アメリカナマズ」。
(人間の手によって強制的に持って来られた種族)

←フライや蒲焼きにすると美味♪

20時45分。
あがりです・・

真っ暗い中・・
戻って来ました。

本当に真っ暗です。
よく接岸する場所がわかるものです。(感服)

宿に帰り・・

例の如く・・
早速、捌いてもらいます♪

今回は、大船長が自らやって下さるとの事。(おー!)
ジャーーーーーーーーーン!!
←な、何?!

針金ハンガーを加工した先にダイレクトに電源プラグ??
(思いっ切り、直結だ・・コワっ)
それをウナギに向かって・・
ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!!

←とても楽しそうな大船長。(オラオラ♪)

大きなウナギは、元気良すぎると捌く時に暴れて危ないので
電気で失神させるのが目的です。

ぎゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!



↑電気地獄に苦しむウナギさん。
見てるこっちもツライ。
(ゴメンね)

電気で失神したウナギをすかさず・・
ドン!ザク!ビーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
(目打ち!絞め!開き!)
鰻包丁を巧みに扱う大船長。

最後に「ビッ!!」っと
ウナギを捌き切る・・この瞬間が超快感らしい。

ちなみにウナギの血液は有毒ですので、丁寧に洗います。
※ニホンウナギ血清毒について(厚生労働省サイト)
小さいメソっ子も丁寧に捌いてくれます。
どんどんウナギが捌かれていきます・・
それを均等に小分けする「海たぬきさん」。
4人ずつ、きちんと分配中・・
(喧嘩にならないようにね♪)

←まだまだあります。
結局、パックがひとり2つずつとなりました。
「おい。オメーら。肝と骨を忘れているぞ。」

ウナギは、頭から尻尾まですべて食べられます。
残したら'罰が当たります。

←丁寧にウナギの大切な部位を小分けしてくれました。

持って帰ったウナギは、
翌日・・
「白焼き」に「蒲焼き」に「肝吸い」に「肝焼き」に「兜焼き」に「うざく」に「骨煎餅」にと
超贅沢な鰻料理となりました♪
(豪勢だ)


「ニャー♪」


足元にすり寄って来るネコちゃんにも
お裾分けです。



ウナギの中骨をポリポリカリカリと食べる。
船宿で飼われているネコは、どこもワイルドです。

(どっかの船宿のは、フグも頭からバリバリ食べていましたね・・)


大船長に釣り代28,000円を支払って帰路につきます。
4人で乗りましたので、ひとりあたり7,000円です。

遠いので帰宅したのは、午前様でした・・
お疲れ様〜


この日の釣果です・・


釣れたサカナ 釣れた数 コメント
ウナギ ひとり10尾前後 30〜60センチ
外道 アメリカナマズ、ニゴイなど

大船長の云う通りでした。
利根川のウナギ釣りは、梅雨のシーズンが最高でした。
(大感謝)


〜船宿情報〜
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つり船
「佐助」
〒289-0612 千葉県香取郡東庄町石出45
0478-86-0815
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※ご注意※

2001年の情報です。
現在(2016年)、つり船「佐助」は、廃業しています。


利根川うなぎ釣りバックナンバー
ぶぶまるちびれぽ 〜復刻版〜 利根川うなぎ釣り2000葉月 千葉県東庄町「佐助」
ぶぶまるちびれぽ 〜復刻版〜 利根川うなぎ釣り2001水無月 千葉県東庄町「佐助」


ぶぶまるちびれぽ
〜復刻版〜
利根川うなぎ釣り2001水無月
千葉県東庄町「佐助」
2001/06/16



もう一回くらい行きたかったなぁ・・
(ちょっぴり寂しい)

-レポ作成-
2016/11/27

〜おしまい〜






後書き

2016年現在、筆者らは「うなぎ釣り」を行っていません。
このレポートは、今から15年も前の昔懐かしい佳き時代の利根川うなぎ釣りです。


ニホンウナギ

国際自然保護連合(IUCN)により、
2014年から絶滅危惧種(EN)の指定を受けている。
日本では、ニホンウナギの数が著しく減っているとして、
2013年2月1日に環境省のレッドリストで情報不足から「絶滅危惧IB類(EN)」へカテゴリー変更が行われた。
2014年6月12日、国際自然保護連合(IUCN)は、
ニホンウナギを「絶滅する危険性が高い絶滅危惧種」に指定し、レッドリストに掲載した。

環境省レッドリスト




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