公開観客動員数


2014年11月27日(木)。

久しぶりに千葉県は上総湊にやって来ました。
当然ながらここからの釣りと言ったら
「しゃくり真鯛」です!
江戸前伝統の手羽根竿とラーヂを駆使した
趣のある素晴らしい釣りです。

筆者がこの釣りに出会ったのは
今から彼此10数年も前でしょうか・・
しゃくり真鯛を生まれて初めて体験したのも
今回お邪魔する「角ケ谷丸」でした。

その後・・
同じ上総湊の「海水丸」や
お隣にある竹岡の「鏡屋」とか「豊国丸」にも伺いましたが
通った回数でいったら断然この「角ケ谷丸」が一番です。

今回は、とある知人のお誘いを受けて
約3〜4年ぶりのお邪魔と相なりました。




当日の気象情報

■日程 2014年11月27日(木)
■船宿 千葉県上総湊「角ケ谷丸」
■日の出/日の入り 06:26/16:28
■潮周 中潮
■干潮時間(潮位) 01:34(18cm)/14:01(105cm)
■満潮時間(潮位) 08:35(179cm)/19:14(176cm)
■波 4m後3mうねりを伴う
■天気 晴れ
■降水量 0.0mm
■気温 最低9℃、最高17℃
■湿度 60%〜92%
■風向・風速 北5〜東北東2m/s
※気象庁当日発表資料(千葉県木更津観測)

↑実は、前日がザーザーの大雨でして
どうしようか悩んでの出船でしたが
見事に晴れました!!


えーと。
船宿「角ケ谷丸」は・・
基本的に仕立て専門です。
今回の仕立て人は、知人のМ師匠でして
すべてお任せです。
(幹事じゃないと楽チン♪)


あ〜そういえば・・
イマサラなのですが、「角ケ谷丸」といえば
数年前に大船長「角ケ谷新平」氏が逝去されまして
現在は、そのご子息「正志」氏が継がれています。



↑の写真は・・
2006年9月3日、まだ元気に現役だった頃の大船長です。
上総湊の中でもしゃくりの神様と云われたほどの
伝説の船長でもありました。
また、自ら手羽根竿を製作する和竿作りの名人でもあり
筆者もその手羽根竿を大切に5〜6本所有しています。


午前6時30分・・
現地到着です。

      宿に着くと・・
可愛らしい雉虎ニャンコが出迎えてくれました。

←昔いた猫に似ていますが、どうやら別の猫のようです。
(角ケ谷丸には、昔から猫がいっぱい♪)
←この人が現在の船長の「角ケ谷正志」氏。
その昔は、大船長と供に仲乗りとして修業していましたが
今ではすっかり貫禄がつきました。

今日は、数年ぶりに伺いましたので、
大船長から引き継いだ大切な手羽根竿を持参しまして
後日、新しくナイロンラーヂとハリスを巻いてくれるようにと
「正志船長」に依頼しました。

因みに本日は、貸竿でやります。

宿でお茶して、身内と談話したら
6時45分に港へ移動します。

        「角ケ谷丸」の宿の駐車場に車を乗り捨てて
テクテクと船着き場まで歩いて行くのが、この宿のスタイルです。
(移動時間約3分)
        荷物は、軽トラで別送してくれるので手ぶらです。

本日は、3名で仕立てです。



筆者以外の同伴者お二人は、超ベテランでして・・
恐らくこの道(しゃくり真鯛歴)・・30〜40年以上かと。
(恐縮至極)

おー!ベタ凪ですね。

←上げ潮なので、堤防スレスレまで来てます。
      港外の海底に沈めてある生簀から
活き海老(サルエビ)を回収して釣り場へ向かいます。

すっきりとした青空に
千葉県側にある「東京湾観音」が見えます。



↑あれって登れるらしいですが
未だに行った事がありません。

反対側の神奈川県寄りには、美しい富士山が見えます。
まだ、裾野まで雪は積もっていない様子です。

鴨居へ渡る前に
まず手始めに小一時間・・



餌木を付けて
アオリイカやスミイカを狙いましたが・・
さっぱりでした。(涙)



漁協同士のルールにより
規定時間外に対岸のポイントへは入れないので
きちんと定刻を待って鴨居沖へ移動。




この時期にしては、水温が高く
落とし込むタナもかなり浅めです。

←正志船長も操船しながら
しゃくりを入れます。

久しぶりのしゃくり真鯛で
ちょっと緊張しましたが・・



一発目からカサゴやクラカケトラギスやサバフグなど
ギュンギュンと釣り上げたりして
あっと云う間に楽しさを思い出しました。


同伴の師匠たちは、とっくに本命(真鯛)を釣ってまして・・

だいぶ遅れてやっと真鯛からのシグナルをキャッチ!
グン!グン!グン!という真鯛特有の強い引きが堪りません。



実は・・
ここに至るまで何度もバラしていました。
アタリがあった直後にまず手羽根竿でアワセを入れて
そのあとナイロンラーヂを素手で掴み
何度か強いアワセを加えるのですが
ナイロンラーヂを掴み損ねてバラすこと数回・・(大苦笑)
(↑ヘタクソ)

ようやく・・
美味しそうなキロサイズが釣れました。
←こちらは、仕立て人の「М師匠」。

真鯛を釣ったあとは・・
デカウマ(大きなウマヅラハギ)を釣り上げてご満悦♪

その後も彼方此方へと移動しまして・・



色々なポイントを探りました。


←「びしま御大」が名付け親となった・・
特級漁場“おまた沖”でもやりました。
最初の頃は、"おパンツ沖"とかも言っていましたね。(笑)

ポイントを移動した直後・・

ギューンギューンとナイロンラーヂを唸らせて
孫鈎ぶっち切って釣れたのは、こんなデカウマ!!
(こーいう外道は嬉しい)

続けて・・

強烈なアタリと共に物凄い勢いで
ズギューーーーーーーーーーーーン!!!
と、突っ走って
ビックリさせられたのは・・

←「イナワラ」(ワラサとイナダの間)でした。

ヒラマサじゃないから美味くないだろう・・
とか思ってましたが、どうしてどうして!
脂たっぷりでとても美味しかったですね〜!
(刺身としゃぶしゃぶにしました♪)

ポイントはこまめに移動。
すると・・

「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・」

轟音を唸らせて・・
なんと海賊船が急接近!!
(すげー)

海賊船の写真撮っていたら
左舷ミヨシにいる釣り人・・
こちらを睨んで、やたら怒っています。(激昂)



↑げっ!?!?!
よく見たら・・なんと!
あれは「びしま御大」ですね!
(ひぃぃぃコワイよ〜)

正志船長もヤバイと感じたらしく・・

「御大砲で攻撃される前にスタコラサッサと逃げましょう!」
・・と、急速旋回!!
        ←ズドーーーーーーーーーーン!!!

間一髪!
御大砲の直撃を回避。(危ねー)
        そのままワープ!!

御大砲の射程圏外へ離脱に成功する。(ほっ)

東京湾に再び平和が訪れ・・



元気にしゃくってましたら
またまた力強いアタリと引き!


      ニヤニヤと期待しながらラーヂと格闘したのに
釣れたのは巨大なホウボウ・・

軽〜く45センチ超で東京湾にしては
最大級のサイズですね。

コツコツ!
・・と小さなアタリで
キュンキュンキュン!と来たのは・・



こんなサイズの真鯛でした。
お正月用の塩焼きにでもしましょうか?


折角ですから・・
平成27年の「年賀状」用写真にしましょうよと
K師匠に真鯛を持たせてパシャリ!



素敵な恵比須顔です。


途中経過の釣果・・



小型ばかりですが、綺麗な真鯛です。
このあとに数枚ずつ追加しました。

仕立て船の特権で、さっさと13時に沖あがりをしました。
(↑せっかちチーム)

普通は、この時期なら14〜15時位までやるそうです。
←上総湊港の横を雄大に流れる湊川です。

この河口域では、毎年・・
初夏は、潮干狩り。
夏から晩秋にかけては、ハゼ釣りで大賑わいとなります。

おっ!
宇宙戦艦「海水丸」が停泊中。
山崎艦長は、お元気でしょうか?



今年(2014)は、タイミングが悪くて
一回しか乗りませんでしたね・・


朝と同じように・・
今度は、逆に船着き場から宿へ向かって歩きます。

宿に戻って、着替えて、お茶して、船代をお支払いして、挨拶して帰りました。
(とっとと撤収)



今回の釣果です・・


釣れたサカナ 釣れた数 コメント
マダイ 10枚 500g〜1kg前後
ウマヅラハギ 4尾 バカデカ
ホウボウ 2尾 これまたデカイ
 イナワラ(ブリ) 1尾  脂たっぷり 
サバフグ 4尾 唐揚用
カサゴ  2尾 ブイヤベース用
クラカケトラギス  5〜6尾? 誰かがリリース

ポイント 鴨居沖、観音沖、他 水深不明

お土産としては充分です♪
でも、イカも食べたかったなぁ・・


〜船宿情報〜
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上総湊
「角ケ谷丸」
http://www.chowari.jp/ship00719.html
〒299-1607千葉県富津市湊609-9
0439-67-2152
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江戸前伝統のしゃくり真鯛は
何度やっても楽しい釣りです。

ただ釣るのなら近年主流の「ひとつテンヤ」でも良いのでしょうが
あのナイロンラーヂを掴んでの魚との遣り取りは、
経験者ではないとその醍醐味は、きっとわからないでしょうね・・


ぶぶまるれぽ
しゃくり真鯛2014
千葉県上総湊「角ケ谷丸」
2014/11/27



↑あのニャンコ・・
サバフグを頭から豪快にバリバリ食べています!
ちゃんと有毒と無毒の区別が出来るらしい・・(賢い)

-レポ作成-
2015/01/25

〜おしまい〜








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