公開観客動員数


2015年10月19日(月)。

「金華サバ」ってご存知ですか?
なんでも日本三大鯖のひとつで・・
「関」「松輪」「金華」をブランドサバと云うらしいです。
(順不同)



でも・・
「金華サバ」と云っても
普通は、せいぜいこんな高級缶詰でしか
お目に掛かる事がありません。(笑)

なので・・
今回は、宮城県石巻市金華山周辺で釣れるという
「金華サバ」を釣りに行って来ました。
関東に住んでいるのだから
「松輪サバ」を釣りに行けばいいのですが、
東北の美味しいサバが、どうしても食べたくてこんな企画となりました。

ところがこの「金華サバ」・・
最近では、殆ど釣れることがないそうで
幻の鯖と云われています。
(乱獲で枯渇?)

果たして幻の金華サバは、釣れるのでしょうか?

  






当日の気象情報

■日程 2015年10月19日(月)
■船宿 宮城県塩釜港「えびす屋」
■日の出/日の入り 05:48/16:54
■潮周 小潮
■干潮時間(潮位) 00:41(34cm)/12:35(97cm)
■満潮時間(潮位) 07:48(121cm)/18:07(137cm)
■波 2.5mのち2m
■天気 晴れのち曇り
■降水量 0.0mm
■気温 最低13℃、最高17℃
■湿度 67%~92%
■風向・風速 北北東1~北3m/s
※気象庁当日発表資料(宮城県石浜(松島)観測)

だいぶ日が短くなりましたね。


今回は、遠征なので流石に前泊です。
(2015年10月18日)

      ←6号向島線を快走中。(休日だからガラガラ)
その後、東北道に入ります。
まだ10月中旬なので・・
関東エリアは、まったく紅葉していませんが、
福島県まで来ると所々に紅葉が始まっていました。
ゆっくり走って約4.5時間。
ようやく仙台までやって来ました。

←遠くにそびえる「おにぎり山」は・・
「太白山」(たいはくさん)です。標高320.61m。

東北道から仙台南インターチェンジを経由して
そのまま仙台南部道路→仙台東部道路→仙台港北→国道45線(仙塩街道)で塩釜市へ。

夕食は、JR仙石線「本塩釜駅」近くにある
鹽竈料理「翠松亭」というお店。

←数年前にこの辺に来た時もお邪魔しました。

地元でも人気のある料理屋で
休日のまだ早い時間帯でしたが、ほぼ満員でした。



お店の人に伺いながら刺身の盛り合わせや
地元の食材をメインに注文しました。

←これは、「海鞘の塩辛」です。
なんでも海鞘(ほや)は、夏場しか流通しないらしく
この時期は、保存が利く塩辛や蒸し海鞘が喜ばれるみたいです。
←これは、かなりマニアックな食材です。
岩手や秋田辺りで採られる海藻類で「ぎばさ」といいます。
正式和名は、アカモクといい、東北や北陸地方でも
かなり人気のある食材で珍重されているみたいです。

ちなみに筆者は・・
三杯酢ではなくて、醤油をぐるぐる混ぜて
熱々の炊き立てご飯にいっぱい乗せて食べるのが好きです♪

そんなこんなで
これ以外にも美味しい料理に舌鼓を打ち
宿泊先に帰って適当に寝ました。
(スヤスヤ)


翌朝・・
4時30分。



宿泊先から僅か5分の船宿「えびす屋」に到着。
店で仕掛けやら氷やら仕込んでいたら
本日の雇われ船長がやって来て・・


「アンタらか!"どっかん"やるんだって?!無茶いうなぁ・・!」
・・と、いきなりの先制パンチ。
(ひぃ)

        店の人に聞いたら・・
ひと昔のサバ釣りは、「どっかん釣り」といって
アミコマセをひたすら撒いてのハードなサビキ釣りだったようですが、
現在の主流は、魚探やらを駆使したライトな追っかけの「ジギング」
なんだそうです。

そんな「どっかん釣り」をイマドキやるという奇特な釣り客が来たものだから
船長が驚くのも無理はないか。(苦笑)

↑そうそう・・コレコレ。
店内に飾ってあった焼き干しにしたハゼです。
なんと20センチはありました。
活きてた時は、きっと相当に大きかったに違いありません。
(ビックリ)



塩釜港に移動して・・



釣り客を5人乗せて
5時30分に出港です。
(仕立てです・・)

美しい松島の景色を見ながら牡鹿半島を目指します。
あら?なんだか梅干しみたいな日の出ですね。(笑)
一時間以上も走ってますが・・
なかなかポイントが定まらないみたいです。

船長曰く・・



魚探やらソナーやらとにらめっこしていますが、
サバらしき魚影がさっぱり見つからないとの事。
(それは困った)


船長が、みんなで「鳥山」を探せ!
とか云うので、釣り客が頑張って目を凝らす。
おいおい無理だろ・・

おっ!「鳥山発見」。



よーしここらで「どっかん」やってみっぺ。
(↑適当な方言を記述)


ひたすらコマセを打つ・・
筆者は、コマセ釣りが苦手なのでジグを投入。
(↑ズルイ)

ほれほれ。サバの反応で出てるぞ!



どんどんコマセを撒け撒け!!
死ぬ気で巻いてサバの足を止めろ!!!
(↑客使いが荒い)

わーい!釣れた♪釣れた♪
「マサバ」?
もしかしたらいきなり「幻の金華サバ」?!(キャー♪)
←うーん・・
どう見ても「金華サバ」には見えない・・
細いし、腹に胡麻の文様が出てるし、これ「ゴマサバ」じゃん。
その後も・・
何本釣っても細いのばかり。

一部、胡麻文様が出てないのがいるから「マサバ」だと思いますが
しかし、全体的に棒みたいに痩せていますねぇ!
体高も低いのでゴマサバと区別し難い、マサバとしても・・
まるで「ポッキー」みたいです。(苦笑)

もし・・
金華山周辺で獲れるマサバをすべて「金華サバ」とするのなら
このマサバたちも立派な「金華サバ」という事になりますが・・
(疑問)



でも・・
「マサバ」って・・
こんなんじゃなかったでしょうか?



↑これ2004年8月の志津川ヒラメで外道として釣れた「マサバ」です。
丸々と太っていて凄く美味しそうでしょ?

気を取り直して・・
船上で「ゴマサバ」を捌いてみる。

とりあえず・・
「ぶつ切り」にして試食してみました。
(ワサビと醤油も持参)



おっ♪
なかなか旨いではありませんか!

幾ら新鮮とはいえ、サバを生食するのはかなり抵抗があるので
「ゴマサバ」と「マサバ」をそれぞれ2尾ずつ捌いて・・
たっぷりと粗塩に一時間、水分飛ばして・・
丁寧に粗塩を真水で洗って・・
昆布とお酢を入れたジプロックに漬け込んで一時間・・
「即席〆サバ」の完成です。
(メチャウマ♪)

とても「金華サバ」とは思えないようなマサバでも
そこそこ釣れて来たので
船長も余裕が出てきたのかポイントをあちこち変える。



岩礁帯を流していると・・

こんなのも釣れました。

だいたい・・
大きな「ゴマサバ」(7割)に対して痩せっぽちの「マサバ」(3割)。
時折、イナダや巨大なマアジが釣れました。



↑サバよりアジの方が体高があってデカイですね。



途中から段々と雲行きが悪くなって来て・・
半時化状態に。



北風が、10メートルは吹いたと思います。
(バッシャーン)

←写真だとよくわからないと思いますが
このマアジは、40cm近かったですね。
(ご立派)

正午を過ぎて・・



また時合いが来たのかバタバタ・・
「デカゴマサバ」と
「ポッキーマサバ」の嵐。
(↑勝手に名前付けてるし)

ほぼクーラー満タン。
でも・・
これぞ「ザ・金華サバ」!!
と思える太ったマサバは見当たらない・・(残念)

13時前・・
それじゃあ上がりますか。

帰りも一時間以上かけて塩釜港へ戻る。
途中の松島湾ですが、波が立ってます。
この辺りまで来ると波もだいぶ落ち着いて来ました。

←遊覧船に乗っている客も疎ら・・

地層が綺麗に出てますね。



風化や波による浸食もあるそうで、昔の風景と異なる島も多いと云います。

塩釜港に帰って来ました。
「えびす屋」って船がたくさんあるのね。
これが、船宿「えびす屋」の全景です。
交差点の角にあります。

「えびす屋」の駐車場で
本日の船長にご挨拶しました。



遠くから来て・・
「どっかん」やれとビックリしたが
まあ、お土産になって良かった。
(スミマセンお世話になりました)

でもよーサバ釣るなら「巻き網」入る前の6月か7月に来なきゃダメだよ!!
(ガーン!そーなの?!)



あ・・


悔しいので・・
もう一度、2015年と2004年のを比較検証。
どう見ても全く違うサバにしか見えません!
しかし、時期や場所によってこんなにも魚体が違うのですね。
恐らく体長も体重も異なると思いますが・・



下の2004年8月のマサバ・・素晴らしいデブです。
もし、両方とも同じ「金華サバ」でしたら・・
デブの方を食べたいと思ったのは筆者だけでしょうか?


う~ん。
「金華サバ」は、やっぱり本当に幻?
今回の痩せっぽちも「金華サバ」なのかしら?
(苦悩)


今回の釣果です・・


釣れたサカナ 釣れた数 コメント
マサバ 10~12尾 痩せてて細い
ゴマサバ 40尾超 デカイ
その他 イナダ、ヒラメ、マアジ、等

ポイント 牡鹿半島周辺、水深40~50m前後


~船宿情報~
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宮城県塩釜港
えびす屋釣具店
http://ebisuya-turi.com/
〒985-0002宮城県塩竈市海岸通14−16
022-362-2220
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帰りの東北道。



うっすらと紅葉が美しいですね。
間もなく赤や黄・・一色となるんでしょうねぇ♪


ぶぶまるれぽ
幻の金華鯖釣り2015
宮城県塩釜港「えびす屋」
2015/10/19



↑実は、釣りの後で・・
仙台市内の某居酒屋で食べました「金華サバの開き干し」。
美味しかったけど、これも体高が低かったなぁ・・(苦笑)

ん?あれ?
今回釣った細いマサバって・・
もしかしたら「金華サバ」で良かったのかな?
(大いに困惑)


-レポ作成-
2015/11/15

~おしまい~








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